備忘録(Windows10に紐付いたMicrosoftアカウントの切り替え)

Windows10のサインインは複数の方法が選べる。便利なのはMicrosoftアカウントでのサインインだが,1人のユーザーがMicrosoftアカウントを複数(AとB。職場用・個人用など)持っているとき,AのアカウントでサインインしたいのにBのアカウントでサインインしてしまう,ということがしばしば発生する。

Windowsのサインインユーザーを切り分け,ローカルアカウントaはAというMicrosoftアカウントにし,ローカルアカウントbはBというMicrosoftアカウントにし,ユーザーはaとbとを使い分ける・・・とすればそういうことも起こらないのだが,面倒である。かくして,ローカルアカウントaというユーザーが,MicrosoftアカウントA/Bの双方をアカウントaで使用することになり,上記の事態が発生するのである。

いったんローカルアカウントaとMicrosoftアカウントAの紐付けがなされると,Windowsサインインで表示される「a」という表示は,MicrosoftアカウントAの表示名に切り替わる。このとき,紐付いていないMicrosoftアカウントBは,「サブアカウント」的な位置づけとなっており,Windowsのアカウント管理画面(「メールとアカウント」のところ)から削除することができるが,紐付いているMicrosoftアカウントAは,「メインアカウント」的な位置づけとなっているため,削除することができない。

 

ところで,何かの拍子に「a」のMicrosoftアカウントとの紐付けが,AからBに切り替わったとする。そうすると,今まで「a」でログインしたとき表示されるのはMicrosoftアカウントAの表示名だったのが,MicrosoftアカウントBの表示名に切り替わってしまう。ユーザー情報で示されるメールアドレスも,MicrosoftアカウントBのものである。そして,「A」に戻したいと思っても,方法が見つからず,じゃあいっそMicrosoftアカウントBを削除してしまおうか,と思ってもコンピュータからMicrosoftアカウントBを削除することができない(メインアカウント的な位置づけになってしまっているため)ので途方に暮れるのである。

 

これの対処法,つまりMicrosoftアカウントを複数もっている場合に,サイインイン情報と紐付けるMicrosoftアカウントを変更する方法は,

・ローカルアカウントaが作成済みのユーザーであれば,「ユーザー情報」から,「ローカルアカウントでのサインインに切り替える」を選択していったんローカルアカウントaでのサインインに戻した後,再び「Microsoftアカウントでのサインイン」を選択し,MicrosoftアカウントAの情報を入力するようにする。

・ローカルアカウントが作成されていない(表示されない?)ユーザーの場合,「ローカルアカウントでのサインインに切り替える」が表示されず,代わりに,「すべてのMicrosoftアプリへのログインを自動的に停止」が表示される。これをクリックすると,Microsoftアカウントとの紐付けが解除されるので,改めてMicrosoftアカウントAへの紐付けを行う。

 

MicrosoftアカウントAでWindows10にサインインしているが,MicrosoftアカウントBでWindows10にサインインしたいというときは,「Microsoftアカウントを切り替える」という発想ではだめなのである。

「(場合によっては隠れている)ローカルアカウントとの紐付けを解除してクリーンな,つまり紐付いていない状態に戻す」ことが必要なのである。

 

・・・ちょっと文句言いたい。「メールとアカウント」のところにMicrosoftアカウントが二つ並んでいるのだから,そこで何とかするもんだと思ってしまうではないか。

あるいは,Microsoftアカウント関係の処理だから,「ユーザーの情報」の「Microsoftアカウントの管理」かと思ってしまうではないか。

よしんば「ローカルアカウントでのサインインに切り替える」は分かったとしても,「Microsoftアプリのログインを自動的に停止」が解とは思わないだろう。せめて,「Windowsを含むすべてのMicrosfotアプリについて,現在使用中のMicrosfotアカウントによるログインを自動的に停止する」とかの表現にならなかったものか。

※ちなみにMicrosoft的にはサインインとログインはどう違うんだろ。